パコウィーンパレード

ハロウィーンが騒がれるようになって何年か経つがやはり慣れない。

柔軟性を失いつつある自らの価値観に気づくたびに物悲しくなる。

 

今年こそはハロウィーンの騒ぎに便乗して街に繰り出してハッピーな酒場で一人管を巻いてやろうかと頭の片隅で考えないわけではなかった(無職はコスプレにならないのでスーツ姿で勤め人のコスプレをするつもりでいた)が、ちょうど間が良いのか悪いのか全力で体調を崩して病院と家を往復するので精一杯だった。

 

考えてみれば毎年この時期は心なり体ならを病んでしまう。季節の変わり目には気が変になりやすいのだ。

ハロウィーンを楽しめる人たちの強靭さと自らの軟弱さを鑑みるに世の中を渡っていく力の差のようなものの存在が頭を過る。

 

もう少し体調が上向き、秋の寂しさ冬の寒さへの覚悟が決まったら日帰りでも良いから温泉に浸かりに足を伸ばしたい。時間だけはあるのだ。焦らずに行こう。