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ドラゴンボール超新章から考えられる当該世界における歴史の分岐点について(1)

ドラゴンボールは少年格闘バトルアクション漫画であると同時にタイムスリップものの要素も兼ね備えているSF漫画としての側面も持ち合わせている。
ドラゴンボールの読者に初めてタイムスリップという概念を提示したのはトランクスである。トランクスはナメック星での超サイヤ人となった主人公、孫悟空と圧倒的な悪のカリスマを誇ったフリーザの最終決戦が悟空の勝利に終わり、物語の舞台が再び地球に戻ったところで登場する。トランクスは、悟空がまだ地球に戻っておらず、重ねて、辛くもナメック星から生きて帰ったフリーザ率いるフリーザ一味が今度は地球に攻めてくる、悟空不在の中、どうする!?地球のZ戦士たち!という状況の中、颯爽と登場し、あまつさえ悟空しか変身できないはずの超サイヤ人となりフリーザフリーザの父であるコルド大王を文字通り瞬殺してしまうのである。体の一部を機械化したメカフリーザを細切れにした、いわゆる「トランクスの剣」はそれまで徒手空拳、気功波による攻撃を是としてきたドラゴンボール世界の常識を震わせたのは言うまでもない。「トランクスの剣」は以降もトランクスを象徴するアイテムとして幾度かキーアイテムとして取り上げられることになる。さて、謎の剣術を使う超サイヤ人として登場を果たしたトランクスであるが、その出自はあっさりと明かされることになる。トランクスは主人公、孫悟空と同じサイヤ人の王子でライバルにして当時まだデレ始めたばかりのZ戦士の新加入メンバー、ベジータと悟空と数々の冒険を共にしてきた漫画の最初期レギュラーメンバーであるブルマの間にできた子どもであることを悟空に明かす。余談であるがこの時、トランクスは後述のタイムパラドックスを防ぐため悟空と二人きりになり事情を話したが、超聴力を誇る悟飯ちゃんのツンデレ師匠ことピッコロさんは思いっきり聞き耳を立てて話を全部聞いていた。
さて、そのベジータとブルマの間の子であるトランクスは本編の歴史上はまだ生まれてもいない。ならばなぜフリーザを細切れにするほどの戦士としてその場に存在できたのか?答えは簡単である。フリーザを細切れにしたトランクスは天才科学者でもあるブルマが作ったタイムマシンで未来からやってきた未来人であったのだ。
衝撃の事実と共にトランクスは自らがいた未来世界での惨状を悟空に伝える。要点は以下の通りである。
・未来世界ではトランクスの師匠代わりをした悟飯以外のZ戦士は突如現れた人造人間の二人に殺された。タイムマシンの完成を前にして悟飯も殺された。
・その際ピッコロも殺されたためドラゴンボールを使っての蘇生は行えなくなった。
・悟空は人造人間が出現するより前の時点で未知の心臓病により死亡している。

考えうる限りの絶望的な状況である。
トランクスはその未来を回避する世界の可能性にかけて未来で作られた悟空を亡き者とした心臓病の特効薬を渡すためにタイムスリップをしてきたのである。
ここでドラゴンボール世界における世界線について重要な約束事が出てきている。
未来からやってきたトランクスは「自分がいた世界の直接の過去に来たわけではない」ということである。つまり、細かい説明は省くが世界線という言葉を世に知らしめたシュタインズゲートとは違い、複数の世界線が同時に存在しうるということである。この複数の世界線が同時に存在しうることがドラゴンボール世界の歴史の分岐点を考える上では非常に重要な意味を持ってくる。

ここまでで今日は疲れたのでブログの記事タイトルに(1)とつけて終わることにします。続きは気が向けば書きます。